CRETの研究発表論文 Dissertation

CRETから、最新の教育・テストに関する研究発表論文をお届けします。

第5回日本リメディアル教育学会全国大会
「大学授業研究の方法論と初年次教育への適用」発表報告

CRET理事の赤堀侃司先生が、2009年9月1日~2日に千葉科学技術大学で開催された第5回日本リメディアル教育学会全国大会で発表を行いました。初年次教育の授業を対象に、研究方法としてDesign Based Researchを用いて、授業の分析、デザイン、評価を実施し、その結果得られた知見を報告しました。以下発表サマリーをご紹介します。

 

[サマリー]
 大学授業を対象にした研究方法論は、一般的に難しい。いくつかの研究方法をレビューしたが、 本研究では、実践的かつ実証的な研究方法として、Design Based Research(以下、DBR、2003年)を取り上げ、 初年次教育を対象にして、DBRを適用して、得られた知見について報告する。 但し、そのままDBRの方法を適用することは困難であることがわかったので、筆者が大学授業改善用に修正した方法 (以下、DBR修正版)を用いて、分析および授業デザインし、評価した。

 初年次教育として、筆者は、現在フレッシュマンセミナーと呼ばれる科目を担当しているが、その内容は、 学年で共通した内容に、各教員が創意によって開発した内容で、構成されている。

 概略的には、大学生活に慣れる意味でのオリエンテーション、自己紹介、施設見学などが、共通の内容であり、 筆者は、文章表現、新聞記事の内容理解、教育相談、教育基本用語、ノートの取り方、文章のまとめ方などを付加して、 授業を構成している。この内容は、教育学部の総合演習に類似した内容を含んでおり、相互に補完するように、実施している。

 DBRおよびDBR修正版では、評価をしながらデザインを繰り返すこと、これまでの研究知見で説明できること、 新しい方法が知見として創出できることなどが挙げられるが、 本研究では、DBR修正版を適用した結果で得られた知見について、報告する。 

(CRET理事 赤堀 侃司)

 


赤堀 侃司 -Kanji Akahori-

ICT CONNECT 21(みらいの学び共創会議)会長/東京工業大学名誉教授

静岡県高等学校教員、東京学芸大学講師・助教授、東京工業大学助教授・教授、白鴎大学教育学部長・教授を経て、現在に至る。この間、放送大学、国連大学高等研究所などの客員教授の兼務。

◆著書:『教育工学への招待』(ジャストシステム 2002年)、『授業の基礎としてのインストラクショナルデザイン』(日本視聴覚教育協会 2004年)、『授業デザインの方法と実際』(高陵社書店 2009年)、『コミュニケーション力が育つ情報モラルの授業』(ジャストシステム、2010年)、『タブレットは、紙に勝てるのか』(ジャムハウス 2014年)など。

研究発表論文

2020-07-14

教育テスト研究センター年報 第5号 2020年7月

相川 充

赤堀 侃司

加藤 由樹

加藤 尚吾

竹内 俊彦

舘 秀典

稲垣(藤井) 勉

澤海 崇文

北澤 武

若山 昇

宇宿 公紀

安西 弥生

外山 美樹

小林 輝美

湯 立

長峯 聖人

三和 秀平

酒井 智弘

海沼 亮

能渡 真澄

澄川 采加

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CRETの研究領域

テストの評価や解析についての研究を行う。海外の教育テスト研究機関との協同研究や交換プログラムなども実施。







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コミュニケーション能力、チームワーク能力、ソーシャルスキルなどを測定するテスト方法の研究開発を行う。

相川 充

-Atsushi Aikawa-
筑波大学 人間系
博士(心理学)

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コンピューターベースのテストの基盤研究や、メディアと認知に関わる基礎研究、およびそれらの知見を活かした応用研究および実践研究を行う。

赤堀 侃司

-Kanji Akahori-
東京工業大学 名誉教授

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