CRETの研究発表論文 Dissertation

CRETから、最新の教育・テストに関する研究発表論文をお届けします。

日本パーソナリティ心理学会第25回大会 発表報告
制御焦点と上方比較後の内発的動機づけ・パフォーマンスとの関連
―同化と対比に着目して―

2016年9月14日(水)・15日(木)にかけて、大阪府の関西大学にて開催された日本パーソナリティ心理学会第25回大会に参加し、発表を行いました。天気はあいにくの曇りでしたが、多くの会員が訪れ、活発な議論が交わされていました。この学会には、私の友人も多く参加しており、アットホームな雰囲気で、様々な話をすることができました。

関西大学はもうすぐ130周年を迎えるとても歴史のある大学です。大学では、多くの学生が部活動やサークル活動を行っており、とても活気に満ちていました。また、同日に日本数学会2016年度秋季総合分科会も開催されており、そちらの方も盛り上がりを見せていました。

 

今回、私は外山研究員・長峯研究員・湯研究員・黒住研究員・相川理事と連名で「制御焦点と上方比較後の内発的動機づけ・パフォーマンスとの関連―同化と対比に着目して―」というタイトルでポスター発表を行いました。相川研外山班では、「コンピュータ画面上での問題解決を動機づける方法について」を主要な研究テーマとして掲げ、制御焦点の研究を行っています。制御焦点理論に基づいた基礎的な研究を重ねることで、学習者にあった教授法について有益な示唆を与えることができると考えています。

 

今回発表した研究では、上方比較を行わせるようなフィードバックが学習者に与える影響について、制御焦点に着目して、実験を行いました。具体的には、学習者よりも優秀な他者と比較を行う際に、比較相手が自分と類似しているか、類似していないかで、受け取り方が異なるのか、またその違いは制御焦点と関連がみられるのか、という点について検討しました。

 

発表の間は、様々な分野にわたる研究者の方にお越しいただき、有益なご意見をいただくことができました。本研究でも取り扱っている社会的比較を専門とされている方も発表を聞いてくださり、貴重なご意見をいただくことができました。また、教育に興味のある方にも多く来ていただき、その方々とのお話を通して、私たちの研究の教育的な意義を改めて感じることができました。他にも、様々な領域を専門とする方々からもお話を伺うことができ、とても勉強になりました。本研究の結果を受けて、さらに考察を深めなければいけない点や、今後に向けての課題も多く見つかり、実りのある発表でした。

 

また、学会ではポスター発表の他にもパーソナリティに関する講演やシンポジウムが多数開催されており、そちらの発表からも得るものが多くありました。こちらで学んだことも、今後の研究に活かしていきたいと思います。

 

来年の日本パーソナリティ心理学会は、山形県で開催される予定です。日本パーソナリティ心理学会は、心理学に関係する学会の中でも、幅広い領域の専門家が集まる学会です。様々な視点から貴重な意見をいただける数少ない場ですので、今後も継続して参加をしていきたいと思います。

 

制御焦点と上方比較後の内発的動機づけ・パフォーマンスとの関連

―同化と対比に着目して―

(三和 秀平・外山 美樹・長峯 聖人・湯 立・黒住 嶺・相川 充)

 

(CRET連携研究員 三和 秀平)

 


三和 秀平 -Shuhei Miwa-

CRET連携研究員 / 関西外国語大学 外国語学部 助教

趣味:バスケットボール、ゴルフ、散歩

研究テーマ:動機づけ、特に教師の動機づけに関して研究しています。

研究発表論文

2018-07-19

教育テスト研究センター年報 第3号 2018年7月

相川 充

赤堀 侃司

加藤 由樹

加藤 尚吾

竹内 俊彦

稲垣(藤井) 勉

澤海 崇文

星 千枝

北澤 武

若山 昇

宇宿 公紀

安西 弥生

外山 美樹

小林 輝美

湯 立

長峯 聖人

三和 秀平

永田 衣代

小田 理代

後藤 義雄

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CRETの研究領域

テストの評価や解析についての研究を行う。海外の教育テスト研究機関との協同研究や交換プログラムなども実施。







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コミュニケーション能力、チームワーク能力、ソーシャルスキルなどを測定するテスト方法の研究開発を行う。

相川 充

-Atsushi Aikawa-
筑波大学 人間系
博士(心理学)

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コンピューターベースのテストの基盤研究や、メディアと認知に関わる基礎研究、およびそれらの知見を活かした応用研究および実践研究を行う。

赤堀 侃司

-Kanji Akahori-
東京工業大学 名誉教授

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