CRETの研究発表論文 Dissertation

CRETから、最新の教育・テストに関する研究発表論文をお届けします。

教育システム情報学会(JSiSE)2017年度第5回研究会 発表報告

 2018年1月6日(土)に教育システム情報学会で発表を行いました。寺尾ら(2014)によれば、大学の講義中に学生がスマートフォンを私的な目的で操作している主な目的は、「SNSなどのコミュニケーション」であることが分かっています。

 

 本研究では、スマートフォンを自由に使用しながら講義を受けることが、学習者の授業への興味、集中力、理解力にどのような影響を与えるのかインターネット依存との関係性について明らかにすることを目的としています。

 

 首都圏の大学生60名を対象にスマートフォンを自由に使用しながら学習するながら群30名と、スマートフォンを使用せずに講義を受ける非ながら群30名に分けて実験を行いました。

 

 アンケートの結果から、ながら群がスマートフォンを使用した人数は30名中24人で、スマートフォン使用者の平均使用時間は20分中6分でした。使用用途は、ながら群のスマートフォン使用者の24名中21名がSNSに使用し、そのうち19名はLINEを使用していました。

 

 ながら群と非ながら群において、実験の前後にテストを行い分析したところ、実験前より実験後の方が得点が高くなりました。しかし、ながら群と非ながら群のテストの得点に差は見られませんでした。

 

 Young (1998)の20項目の尺度で測定したインターネット依存と各項目ごとの意識との相関係数を表に示します。表のながら群において、インターネット依存と興味、新たな発見、集中力、理解できたという意識において全ての項目に正の相関がみられましたが、非ながら群は正の相関がみられませんでした。

 

 スマートフォンを自由に使用しながら講義を受けることは、インターネット依存が高い受講者にとっては、授業の内容に関する興味、集中力、理解できたという意識においてポジティブに感じる影響がある可能性が示唆されました。しかし、講義後のテストの得点は両群間に知識の差はみられないことが分かりました。


宇宿 公紀 -Kiminori Usuki-

CRET連携研究員 / 東京都立瑞穂農芸高等学校 教諭

趣味:カメの飼育、映画鑑賞

研究テーマ:学習に関係ないことでスマートフォンを使用しながら、学習を行うこと

研究発表論文

2018-07-19

教育テスト研究センター年報 第3号 2018年7月

相川 充

赤堀 侃司

加藤 由樹

加藤 尚吾

竹内 俊彦

稲垣(藤井) 勉

澤海 崇文

星 千枝

北澤 武

若山 昇

宇宿 公紀

安西 弥生

外山 美樹

小林 輝美

湯 立

長峯 聖人

三和 秀平

永田 衣代

小田 理代

後藤 義雄

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2018-03-02

19thAnnual Meeting of the Society for Personality and Social Psychology 発表報告

外山 美樹

湯 立

長峯 聖人

三和 秀平

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CRETの研究領域

テストの評価や解析についての研究を行う。海外の教育テスト研究機関との協同研究や交換プログラムなども実施。







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コミュニケーション能力、チームワーク能力、ソーシャルスキルなどを測定するテスト方法の研究開発を行う。

相川 充

-Atsushi Aikawa-
筑波大学 人間系
博士(心理学)

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コンピューターベースのテストの基盤研究や、メディアと認知に関わる基礎研究、およびそれらの知見を活かした応用研究および実践研究を行う。

赤堀 侃司

-Kanji Akahori-
東京工業大学 名誉教授

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