CRETの研究発表論文 Dissertation

CRETから、最新の教育・テストに関する研究発表論文をお届けします。

日本社会心理学会第50回大会・日本グループ・ダイナミックス学会
第56回大会合同大会 発表報告
~IATを用いたシャイネス査定の試み(2)~

 私たちは、潜在的測度であるImplicit Association Test (IAT; Greenwald, McGhee, & Schwartz, 1998) を用いてシャイネスを査定する研究を行い、その成果を日本社会心理学会第50回大会・日本グループ・ダイナミックス学会第56回大会合同大会にてポスター発表しました。多くの意見交換があり、有意義な発表となりました。研究内容をご報告します。

近年、他の潜在的測度と比較して信頼性・安定性ともに優れるとされるIATが開発されて以降、その手法を用いた研究が増加しています。Asendorpf, Banse, & Mucke (2002) は、潜在的に査定されるシャイネスと、顕在的に査定されるシャイネスは、それぞれ異なるシャイ行動のパターンを予測することを示しました。このモデルでは、IATで査定された潜在的シャイネスは,自然に起こる行動(姿勢の緊張など) を予測し、自己報告で査定された顕在的シャイネスは、統制的な行動(話す時間の長さ)を予測したという結果を得ています。
他にも、課題遂行成績の変化量のように、自身での統制が困難な行動を潜在的測度が予測するという研究 (e.g., Egloff & Schmukle, 2002; 藤井・上淵, 2009) から、顕在的測度は自身で統制可能な行動を予測し、潜在的測度は自身では統制困難な行動を予測すると考えます。
以上のことから、藤井・杉森・相川 (2008) は、Asendorpf et al. (2002) を参考に、シャイネスを査定するIATを作成・実施し、潜在的なシャイネスと社会的望ましさの関係を検討しました。今回、藤井他 (2008) の追加データを収集し、そのデータを含めた再分析の結果を研究1として報告します。研究2では、研究1の参加者の友人・知人からの他者評定を用いて、シャイネスIATの査定対象を検討しました。....(続きは論文PDFをご覧ください。)

 

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日本社会心理学会発表論文詳細ページ


(CRET連携研究員 藤井 勉)

稲垣(藤井) 勉 -Tsutomu Inagaki (Fujii)-

CRET連携研究員 鹿児島大学 鹿児島大学学術研究院法文教育学域教育学系 講師

2012年から2016年まで韓国で教育にあたっていました。日本に戻ってからは、車であちこち出かけるのが趣味になりました。

研究テーマ:人の態度や特性(パーソナリティ)を、潜在的測定法などを使って多角的にとらえる研究を続けています。http://pyfpy037.wix.com/tsut0muf

研究発表論文

2019-07-19

教育テスト研究センター年報 第4号 2019年7月

相川 充

赤堀 侃司

加藤 由樹

加藤 尚吾

竹内 俊彦

稲垣(藤井) 勉

澤海 崇文

北澤 武

若山 昇

宇宿 公紀

安西 弥生

外山 美樹

小林 輝美

湯 立

長峯 聖人

三和 秀平

酒井 智弘

肖 雨知

海沼 亮

能渡 真澄

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CRETの研究領域

テストの評価や解析についての研究を行う。海外の教育テスト研究機関との協同研究や交換プログラムなども実施。







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コミュニケーション能力、チームワーク能力、ソーシャルスキルなどを測定するテスト方法の研究開発を行う。

相川 充

-Atsushi Aikawa-
筑波大学 人間系
博士(心理学)

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コンピューターベースのテストの基盤研究や、メディアと認知に関わる基礎研究、およびそれらの知見を活かした応用研究および実践研究を行う。

赤堀 侃司

-Kanji Akahori-
東京工業大学 名誉教授

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