CRETの研究発表論文 Dissertation

CRETから、最新の教育・テストに関する研究発表論文をお届けします。

日本教育工学会研究会(地域連携と教育・学習環境/一般) 発表報告

  2011年12月17日に香川大学林町キャンパスで開催された、日本教育工学会研究会(地域連携と教育・学習環境/一般)に参加し、「大学教科書マンガにおける女性登場人物に対する好感度に関する調査」と題し、口頭発表をしました。本発表は、2010年度にCRETにて調査を行った結果の一部です。

 近年、マンガやイラストレーションが様々な分野で注目を集めています。教育分野も例外ではなく、以前よりマンガで学ぶテキストが一般に発売されていたり、数年前からは高等学校の教科書にマンガが用いられるようになったりしています。筆者らは高等教育でマンガを利用することに着目し、マンガをどのように提示することで大学生の好感を得て、興味関心を引き、学習効果を上げることができるのか研究を行っています。今回は、大学生に好感をもたれる女性キャラクターの特徴を調査しました。また、学習前に「興味を抱く」ために、手に取りやすい表紙はどのようなものかも調査しました。

 最近では、文学小説などの表紙にすら、人気アイドルの写真を用いたものやマンガイラストを用いたものが多く出版されています。そこで、本調査では、従来型の表紙、女子大学生の読書姿の写真表紙、その写真をマンガイラスト化した表紙の3つを比べることで、それぞれがどのような評価を得るかを調査しました。結果、女子大生の読書姿を使用した写真表紙が一番好感度が高くなりました。特に、女性被験者は自分と同世代の同性の姿に興味を覚えたようです。
 マンガ教科書を作成する場合、主人公のキャラクター選びは大変重要だと考えています。そこで、どのような女性キャラクターが好まれるのかを調査しました。一人の女性イラストを髪形・服装・体型・姿勢の4要因を変化させ、全24パターンに変化させたものを描き、一番好ましいキャラクターを選んでもらいました。結果、ロングヘアで、ワンピースを着た胸の目立たないキャラクターが好まれました。女性的であることが好まれる要因の一つのようですが、胸のように性的な部分が強調されると嫌悪される傾向にあるようです。 

 今回、参加した日本教育工学会の研究会では、他にもさまざまな研究が発表されていました。現在、全国の小学校でICT機器の導入がなされていますが、特にプラズマテレビの教室への設置が早かったようです。そこで、プラズマテレビを教室に固定設置する際の適切な位置を調査する研究がなされていました。結果によると、窓からの反射光を抑えるためにも、教室の窓側前に設置するとより児童に見やすい位置となるとのことでした。
 他にも、超大型スクリーンを用いた大学授業の研究や、ICT機器別に学習効果を測定した研究、グループワークの効率性に関する研究など教育工学の様々な分野の研究状況、結果を拝聴することができ、有意義な研究会参加となりました。

(CRET連携研究員 周村 諭里)

周村 諭里 -Yuri Shumura-

CRET連携研究員、東洋英和女学院大学柳沢研究室リサーチアシスタント

趣味: Live鑑賞、読書、友達とのおしゃべり♪

数学におけるマンガ教科書に関する研究

研究発表論文

2019-07-19

教育テスト研究センター年報 第4号 2019年7月

相川 充

赤堀 侃司

加藤 由樹

加藤 尚吾

竹内 俊彦

稲垣(藤井) 勉

澤海 崇文

北澤 武

若山 昇

宇宿 公紀

安西 弥生

外山 美樹

小林 輝美

湯 立

長峯 聖人

三和 秀平

酒井 智弘

肖 雨知

海沼 亮

能渡 真澄

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CRETの研究領域

テストの評価や解析についての研究を行う。海外の教育テスト研究機関との協同研究や交換プログラムなども実施。







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コミュニケーション能力、チームワーク能力、ソーシャルスキルなどを測定するテスト方法の研究開発を行う。

相川 充

-Atsushi Aikawa-
筑波大学 人間系
博士(心理学)

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コンピューターベースのテストの基盤研究や、メディアと認知に関わる基礎研究、およびそれらの知見を活かした応用研究および実践研究を行う。

赤堀 侃司

-Kanji Akahori-
東京工業大学 名誉教授

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