CRETの研究発表論文 Dissertation

CRETから、最新の教育・テストに関する研究発表論文をお届けします。

日本教育工学会 2017年度第5回研究会 発表報告
「モンスターペアレント対応ゲームの提案と試遊実験」

 2017年12月19日に関西学院大学で開催された日本教育工学会2017年度第5回研究会に参加し、「モンスターペアレント対応ゲームの提案と試遊実験」の発表を行いました。

 

 いわゆるモンスターペアレントを気にしすぎて、教育学部の学生が教員になりたがらない、教員が離職する、というケースがあります。そこで本研究では、モンスターペアレントに慣れさせたり、周囲の助けを求めても良いと気づかせたり、解決策は一つではないと気づかせることを目的とした、モンスターペアレント対策ゲーム「むりやりハッピーエンド」を開発しました。4コマ・マンガとペープサート劇を組み合わせたアナログゲームです。そのゲームを60名の大学生に試遊してもらい、アンケートを取った結果を報告しました。

「むりやりハッピーエンド」のルールに興味がある方は、以下のURLをご参照ください。
http://quiz.minibird.jp//muriyari/index.htm

 

 大学生60名を対象に、各班3名でチームを組み、試遊してもらいました。またゲームについて、事前アンケートと事後アンケートに回答してもらいました。

 アンケートの事前と事後の差を比較した結果「ゲームを実際に体験することで、事前説明を聞いたときよりも、より面白さを実感した」「モンペの過去の事例を学ぶより、このゲームをした方が面白いし役立つ」と考えるようになったことがわかりました。またアンケート結果を見る限り、ルールも簡単ですし、ゲームとして成立しているし、嫌な気分になった人も少なかったようです。またゲーム後にはモンペに対し、共感はしないまでも、それなりに同情できると意見を変える傾向がありました。
 性差の大きかった項目としては、女性は15分のシンキングタイムを短いと、男性は長いと考える傾向がありました。またペープサートについても、女性は必要と、男性は不要と考える傾向がありました。女性は会話を好みますが、人前で自分が演じるより、ペープサートで演じる方が気楽と考えたからではないでしょうか。

 

 「むりやりハッピーエンド」は、もちろん過去のケーススタディなど、他の学習と併用する必要はありますが、モンペ対応に関する学習の導入として、よくできているゲームだと、試遊した人に評価されたと考えています。今後も、さらにいくつか、モンペ対応の学習に役立つゲームを開発する予定です。

 

 本研究では、CRETによる実験によって、非常に研究が進みました。この場をお借りして御礼申し上げます。

 

(CRET連携研究員 竹内 俊彦)


pdf モンスターペアレント対応ゲームの提案と試遊実験(日本教育工学会研究報告集).pdf

竹内 俊彦 -Toshihiko Takeuchi-

CRET連携研究員、東京福祉大 教育学部 准教授

趣味: マンガ、読書、クイズ作成

研究テーマ: マルチメディアを利用したテストや教材の開発

研究発表論文

2016-09-30

教育テスト研究センター年報 第1号 2016年9月

相川 充

赤堀 侃司

柳沢 昌義

加藤 由樹

周村 諭里

加藤 尚吾

竹内 俊彦

舘 秀典

稲垣(藤井) 勉

澤海 崇文

北澤 武

若山 昇

宇宿 公紀

安西 弥生

外山 美樹

湯 立

長峯 聖人

三和 秀平

CRETの研究領域

テストの評価や解析についての研究を行う。海外の教育テスト研究機関との協同研究や交換プログラムなども実施。







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コミュニケーション能力、チームワーク能力、ソーシャルスキルなどを測定するテスト方法の研究開発を行う。

相川 充

-Atsushi Aikawa-
筑波大学 人間系
博士(心理学)

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コンピューターベースのテストの基盤研究や、メディアと認知に関わる基礎研究、およびそれらの知見を活かした応用研究および実践研究を行う。

赤堀 侃司

-Kanji Akahori-
東京工業大学 名誉教授

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